第21節 大分トリニータVS浦和レッズ

試合前、雨が落ちてきた・・・
なぜかここ九石ドームの浦和戦は雨が多い、
ここ数年彼らのひときわ大きいコールが閉めた屋根に反響して圧倒されたのを思い出す。
この日も平日だというのにかなりの数のサポーターにこちらも気合が入るのを感じた。

レッズはポンテの復帰が遅れるものの『だから何?』とでも言いたげな豪華なメンバー。
GK     山岸
DF  坪井 闘莉王 堀ノ内
MF 平川 啓太 長谷部 三都主
      小野
FW  達也   ワシントン
対する大分は、
GK     西川
DF  深谷 三木 大海
MF 大輔 トゥーリオ エジ ネモ
      司
FW  高松   松橋
どちらも同じ、3-5-2だ。
立ち上りから浦和は攻勢を見せる、がこの日の大分の入り方はしっかりしていた。
実は、ここ2試合は序盤に集中力を欠きやられてしまっていたのだが、この日は違っていた。
ベルガー時代までとはいかないが、高いラインを形成し何度もワシントン・達也のツートップをオフサイドに陥れた。
そしてリズムが悪くなったところをカウンターから松橋が抜け出しゴール前の混戦を高松が押し込んで1-0。
その後も、ポゼッションで上回る浦和にシュートを打たせることなく前半終了。
ぜんぜん自由にさせてもらえなかった三都主に変えて後半開始から相馬投入。
しかし、浦和の誇る左サイドは深谷と高橋の前に完敗。
深谷は、時折ワシントンに収まった時に打たせてしまった場面やミスパスであわやという場面を作られはしたもののサイド攻撃を完全に封じた。
特に高橋、前半の三都主どころか相馬の仕掛けにも抜かれる場面を見せることなく、逆にカウンターから松橋とのワンツーで豪快なミドルを決めてくれた。
彼の攻守に渡る活躍が、このところの大分の一翼を担っている、これ以上走ったらヤバイと思わせるその運動量とゴール前での危険度ははまるで和製リベリーだ!
その後ワシントンに『しょうがないな』の1点を決められるも2−1で試合終了。

点差以上に大分の最近の強さは勢いだけではないことを証明できた。
しかし、小野の不調が気にかかる・・・
タイトなマークに苦しんでいたことを差し引いてもこの日の彼のパフォーマンスはJ2で最初にその姿を見たとき以下だったし、彼自身も明らかに苛立っていた。
天才にもスランプがあるんだなと変なところで納得した一戦でした。

で、今朝になってBIGニュースが飛び込んだ!
西川・梅崎のA代表入り。
触れない訳にはいくまい・・・
周作。
勝ったときは満面の笑顔で最後まで手を振り、負けた試合では涙を流しながら深々と頭を下げる。
司。
選手入場時にサポーターとともに『アレ・オ 大分』を大声で歌いながら入ってくる
どちらも入団2年目ながら、サポーターの心を鷲摑みにして離さない好青年。
西川には逆境さえも跳ね返す底抜けの明るさがあり、
梅崎には信念を貫き通す芯の強さを感じる。
今回の召集について、西川はそれなりの報道もあり納得できたが、梅崎はまさにオシムのサプライズ、きっと日本中が梅崎だれ?って思っていることだろう。
ユース時代から彼らを知っている事をサポとして嬉しく思うし、また誇りに思う。
ってことで、今夜は高橋のゴールと、大分から初の代表選出を祝って、『ふくのかみ』

前回と同じく、高橋の実家のお酒で乾杯!